スクアレンの体内濃度に関する研究成果について紹介します。
スクアレン濃度と年齢
スクアレンの性別・年齢別経時変化
- スクアレンは、1日あたり125~475 mgの量が皮脂腺から分泌され、30代をピークに年齢と共に減少するといわれています。(J. Lipid. Res., 1974, 15, 563-573.)
- 上のグラフのように、年齢と共に皮脂分泌量は減ることから、スクアレンも同様に減少すると考えられています。
- 女性は、男性に比べて20代以降の皮脂(スクアレン)量が少なく、低下幅も大きいようです。
皮膚におけるスクアレンの役割
- 一重項酸素などの活性酸素は、シミ、しわ、たるみ、メラニン形成促進など、皮膚組織へ影響を与えます。
- スクアレンは、上のグラフのように、皮脂や皮膚細胞膜の代表的な脂肪酸と比べて活性酸素との反応性が高いことから、皮膚上でも抗酸化作用を発揮して、活性酸素を弱める働きがあると考えられています。
スクアレンの体内分布
身体の部位で異なるスクアレン量
- スクアレンは、上の図のように体内のほとんどの臓器に広く分布しています。(その一部を例示)
- 抗酸化作用を有するスクアレンは、体内で発生した活性酸素から組織がサビないように体内環境を維持する助けになるといわれています。
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